おそらさんとファンタジー
第27話 『世界はすべて友達』
ある日の朝、1階にあるキッチンの出窓で外を眺めるおそらさん。
おそらさんには朝のルーティンがある。
まずは2階の部屋から出る時、必ず爪とぎをしてから出ること(忘れた時も戻って爪をといでから出発)、そして1階に着いたらキッチンの出窓から外を眺めること。
この日はお隣の庭に小鳥の来客があった模様。
じーっと見ているおそらさん。
おっさんが朝ご飯の準備をしていると、何やら普段聞かない鳴き声が…
「にゃにゃにゃにゃ、アワワワワ…」
小鳥のさえずりに合わせておそらさんが喋っている(鳴いている)!
もしかしたらおそらさん!鳥の言葉が分かるのか!
だとしたら、
「う~ん、ファンタジー!」
おっさんにはおそらさんの言葉も鳥の言葉も分からないけど、おそらさんには分かるのかもね。
そう言えば最近読んだ小説に、
(人間は元々動物や他の人とテレパシーで会話をしていた。しかし言葉を話すようになって、そのほうが伝達手段の効率が良いため、テレパシーでの会話は退化してしまい、動物達と話せなくなった)
というような事が書いてあった。
もちろんその小説はフィクションなんだけど、今日ぐらいはその言葉に騙されてみたい。
だって今日は、
『ハロウィン』だから! ←強引なまとめ(笑)
世界中が混沌としているような現在、人も動物もすべてが友達なら良いのに…
なっ!おそらさん!
「う~ニャ!(そうだね)」
つづく