春一番!健康が一番!
第56話 「健康って大事!」
おっさんの住んでいる地域にも遅まきながら「春一番」がやってきた(とは言っても、3月上旬頃です)
ようやく本格的な春の到来に心も踊る…
と言いたい所だが、
2月頃から持病の腰痛が悪化。
歩けない程ではないのだが、
仕事に行く→腰痛悪化→休みはひたすら回復に励む→仕事に行ってまた悪化。
の最悪なスパイラルから抜け出せずにいた。
10分以上椅子に座ると、立ち上がるのにも一苦労するため、ブログを書く事や食事をするのも億劫となってしまい、なかなか気持ちが安定しない。
健康が害されると、精神的にも負荷が掛かり、モチベーションを上げる事も出来ず、更に身近な状況さえも見えないでいた。
そんなおっさんの状況を知ってか、おそらさんも時々心配そうな顔で見ている。
「このままではマズい!」
まずは体の負担を取り除けるように、帰宅して寝る前に柔軟体操をみっちりと行い、腰の負担が軽減してきたらスクワットや腰まわりのトレーニングを行う。休日は病院に行ったり、薬を塗ったりととにかく回復にあてる。
普段ブログを書いている椅子は、カウンタ―チェアータイプで背もたれがないので、ダイレクトに腰に負担が掛かる。そこで腰に負担が掛からない椅子を購入。
椅子が届き、組み立てを行っていると、相変わらず興味深々のおそらさん。
1週間程が過ぎ、腰や体の負担も少しは治まり、前回から間が空いてしまったが、何とか新しい椅子を使用して「おそらさん」のブログを更新することが出来た。
「春一番、健康が一番だね~ おそらさん!」
「う~わん!」(誰が上手い事を言えと言った?)
つづく
障子を舐める猫
第55話 「障子を舐めるおそらさん」
いきなりだけど、語尾に『猫』(〇〇をする猫など)を付けると、小説のタイトルのようになると思っているのはおっさんだけだろうか?
語尾に猫を付けただけで、文学的な意味合いを持つとは。←おっさんのただの偏見。
『猫』という言葉。恐るべし!笑
我が家に唯一ある和室。
その部屋にはオーソドックスな建具である障子が付いている。
おそらさんが子猫から成猫になる際、全部屋を開放した時から、この和室がおそらさんの好きな部屋の一つとなった。
おそらさんがこの部屋を好きな理由としては、想像でしかないのだが、畳の感触が気に入っているっぽい(普段以上にゴロンとリラックスすることが多い)のと、障子が好きな事が挙げられる。
何故おっさんにおそらさんが障子が好きなのか分かるのか?
それは、
「障子を舐めるからです!ハイ!」
おそらさんは気付いた時から障子を舐めていた。
最初は変わったことをするな~程度で余り気にしていなかった。
むしろ障子は殆ど掃除をしていなかったので、ホコリなどが溜まって体に悪いのでは?と思っていた。
帰宅したり休日の日は必ず和室に入ることを要求するおそらさん。その度に障子を舐める。
その頻度の多さに、猫は障子が好きなのか?
と思い、ググってみると、
『猫、障子を破る!』
ばかりヒットして、猫、障子を舐めるはヒットしない。
考えてみれば、障子も紙(和紙)で出来ているので、ティッシュや紙などを破りたがるおそらさんが破らずに舐めてくれるのは珍しいことであり、飼い主の経済的な観点からすれば非常にありがたい。
もしかしておそらさん、おっさんの経済状況を踏まえて遊んでくれているのか?
だとしたら、
「ありがとうおそらさん!( ;∀;)」
「う~わん」(知らん!)
いまだに障子を破らずに舐める理由は分かってない。
ふと気づけば、ブログを書いているおっさんの隣で、コピー用紙を親の仇と言わんばかりに激しく破くおそらさん(コピー用紙と障子、何がそれほど違うのだろうか?)
こんな調子で、おそらさんとの休日が過ぎていく…
つづく
わがまま認定日
第54話 「わがまま認定日」
凍てつくような寒さもようやく影を潜め、暖かな日差しと共に春の息吹が感じられる今日この頃。
とは言っても、おっさんの住んでいる地域は、朝起きるとまだ氷点下の日もしばしば。
本格的な春の訪れは、もう少し先の事。
春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。
そして動物や植物などの活動が活発になる、生命の季節でもある。
おっさんはそんな『春』という季節が1年で一番好きだ。
「いや、だから知らねーし!」
と総ツッコミを食らいそうだが、
道端に芽吹く花たちや、活動を開始した虫や動物。職場での新しい顔ぶれなど、すべてがバイタリティに満ちているように感じる。そのためか、ふとした瞬間にこちらも、何か幸せな気分になることがある。
そのため、春という季節が一番好きである。
前置きが長くなったが、今日は久しぶりの休日。
弥が上にもテンションが上がる!
「よし!掃除しよ!」←何でだよ!笑
休日の掃除。これはもうおっさんのルーティンとなっているので仕方ない。
そして休日に新たに追加したことがある。
それは、
おそらさんの『わがまま認定日』だ。
これには理由がある。
2月から3月にかけては、仕事量も増加したため、決まった固定休が取れないでいた。
加えて疲労により、帰宅してもすぐに寝る始末。
おそらさんは食べた物を余り吐かない。吐いても1週間に一度程度。しかしながら最近は2日に一度位のペースで吐くようになった。おっさんが休みの時は吐く事がないので、遊ぶ時間が少なかったり、一人にする時間が多くなりストレスが増えたからかもしれない。
そこで休日に追加したのが、『わがまま認定日』
大層な表現をしているが、要はおそらさんと一緒に居る時間を増やし、出来る限りおそらさんのやりたい事を推奨するだけの事。例えばおそらさんが扉の前で出たい素振りを見せたら、玄関以外はすぐにドアを開けてついていく。遊びたいようだったら、飽きるまで遊ぶ、ブラッシングや体を撫でるのも同じ。
ひとしきり遊んで、体をブラッシングすると、ゴロゴロと喉を鳴らすおそらさん。
おそらさんが喜んでいる様子を見ておっさんは思った。
以前、出来るだけ早く帰っておそらさんとの時間を増やそうと宣言しておきながら、全然出来ていなかった。
むしろ自分でおそらさんとの時間を減らしている始末。
この状況を改善するのは難しいけど、せめて休日だけはおそらさんとの時間を増やし、わがままに付き合おう。
「明日からまた仕事を頑張って休日はわがままに付き合うからね!おそらさん!」
「う~わん!」(また遊ぼうね)
つづく
そうだ!写真を撮ろう!
第53話 「モデルはおそらさん」
久々のお休み。
それなのに、長年の宿敵である『ぎっくり腰』を発動させてしまい、安静を余儀なくされる。
歩くことに問題はないのだが、10分以上椅子に座って、再び立つと痛みが出るような状況。
少し良くなったかなと思い、
仕事に行く!→再びぎっくり腰発動!→なかなか治らない( ;∀;)
の負のスパイラルにハマってしまった。
そして再び休日。
何とか痛みも治まり、これまで滞っていた家の掃除を終わらす。
掃除をしながら、改めて『こころと体』の重要性を痛感。
体に問題があれば、働けなるばかりか生活するのも困難になる。
こころに問題があれば、病気にかかり易くなったり、気持ちが弱くなったりもする。
おそらさんと一緒に遊んだり暮らしたりするのも、『こころと体』があってのこと。
こころも体も上手くケアしながら、バランスをとっていかないとなと思うおっさんであった。
さて、タイトルの件だが、
ぎっくり腰を発動したり忙しかったりと、2月に入ってからなかなかカメラを使って写真を撮ることが出来なかった。
そのため、写真を撮りたいという欲求が強くなり、
昔のCMの
『そうだ!京都に行こう!』のように、
『そうだ!写真を撮ろう!』となったわけである(笑)
モデルはもちろんおそらさん!
そしてウォ―キング(ぎっくり腰のリハビリ)を兼ねて近くの公園で写真を撮ってきたのがこちら。
いつもなら、カメラを構えるとすぐに逃げる(?)おそらさんだが、今回はこちらの気持ちを察してくれたのか、同じ場所でジーっと待ってくれていた。
ありがとう!おそらさん!
その後公園に行き、2時間程散策しながら写真を撮る。
寒さのせいか、まだ余り植物は咲いていなかったが、新しく購入したフィルターを試したり、ゆっくりと好きな時間を過ごすことが出来た。
(当初は1時間で帰る予定だったため、帰宅後はおそらさんに怒られたけど笑)
また写真が撮りたくなった時は、モデルになってね、おそらさん!
「う~わん!」(上手く撮ってね!)
つづく
愛すべき者たち
第52話 「地震の後に」
昨晩大きな地震があった。
仕事から帰ったおっさんは1階のリビングでウトウト。おそらさんは2階で寝ていた。
突然の携帯への地震を知らせる通知音。それとほぼ同時にゴゴゴという地鳴りと共に地震が起こった。
大震災とその後何度かの大きい地震を経験していることで、地震には多少免疫がついてたこともあり(←実際は初動が遅れるのでかなり良くない)当初はすぐに収まるだろうと思っていたが、そうではなかった。
時間にして30秒から1分程か?とてつもなく長く感じる。
収まるどころか、むしろ揺れが激してくなってきている。
天井に取り付けてある照明器具が落ちてくるのではと思えたほど。
(ヤバいな!おそらさんの所に行かないと!)
と思い、揺れが落ち着いてきたので、慌てて2階へと駆け上がる。
途中、棚上から落ちた物が廊下に転がっていたが、そんなことはどうでもいい。
おそらさんは大丈夫か?
これしか頭にない。
2階の寝室のドアを開けるとおそらさんを発見。
毛は逆立ち、尻尾も大きく膨らんでいる。
「おそらさん!」
と呼んでみても、声も出せずにいた。
余程怖かったんだろう…
「ごめんな、遅くなって」
おそらさんを抱きかかえて、地震も収まってきたので、1階に降りることに。
1階に着いてから、暫くの間おそらさんのお腹を撫でていた。
まだ声を発しない。
「怖かったね。ごめんな、おそらさん」
ふと周りを見ると、鏡が倒れ、台所の食器などが床に落ちていた。
大震災の時と同じ大きな地震だった。
ようやく落ち着いてきたおそらさん。
幸いな事に、電気や水などのライフラインに影響は出ていない。
しかしながら、あの時(大震災)も普通の日常だったのが、一変したのを思い出した。
床に落ちた物を片付けながら、おっさんは決意した。
(明日の休日は、自分の愛しいもののために時間を使おう)
翌日の2月14日。
朝起きて、まずはおそらさんのトイレと部屋の掃除。
いつもより時間をかけて丁寧に行う。
次は、通勤やプライベートで頑張ってくれている車の洗車。
こちらも時間をかけて、中も外も念入りに洗車と掃除。
最後に、今回の大きな地震から守ってくれた我が家を掃除+余震に備えて動いたり落ちたりするものを固定、もしくはすべり止めシートを敷き対策。
昨晩の大きな地震の後で、何度か余震が続いているので、残りの時間はおそらさんと一緒に過ごした。
「大丈夫おそらさん!今度は一緒にいるから!」
愛する者たちに費やす1日。ちょっと大袈裟かもしれないけど、こんな1日も悪くないなと思うおっさんであった。
最後に、今回の地震で被害に合われた方が、一刻も早く回復及び通常の生活に戻れることを祈っています。
つづく
気まぐれな女神
第51話 「女神」
おっさんの仕事は現場での作業が主になるため、在宅ワークとは無縁である。
通常2月は仕事の量も落ち着くらしいのだが、今年はコロナの影響のせいで、1月の分の仕事が2月に変更となり、今は忙しく動き回っている。
必然的に帰宅する時間も遅くなり、おそらさんを一人にする時間が増えてきていた。
おそらさんが寂しい思いをしなくても済むように、少しでも早く帰れるようにしたい所だが、ペーペーのおっさんには、まだ時間をコントロール出来る程の腕も経験も無い。
「そうだ!猫用のおもちゃを買いに行こう!」
嘆いても現状が変わる訳ではないため、おそらさんが待ってくれている間、少しでも気を紛らわせる物があればと思い、丁度おそらさんのご飯(カリカリ)が切れたこともあり、一緒に買いに行くことに。
いつも行くホームセンターに着いて、まずはおそらさんのご飯をゲット。
そして猫用グッズの売り場へ移動。
売場に着くと、以前購入したものの、おそらさんに戦力外通告を受けたおもちゃ達が目に入った。
おそらさんとの生活を始めた頃、ご飯を買いに行くと必ず猫グッズのコーナーに寄っては何かしら購入してきていた。しかしながら、その半数以上は余り興味をもってくれないものだった…
おそらさんはご飯に関しては優等生で、好き嫌いが殆ど無い。
そのため、どんなご飯を買ってきてもおいしそうに食べてくれる。残すこともしないので、非常に飼い主想い(?)である。
が、しかし、おもちゃに関しては拘りが強い。
以前蹴りぐるみの「エビ1号」がボロボロになったので、同じような形の「エビ2号(少し安い)」を購入してきたが、材質と色が違うせいか、「これじゃ無い!」とばかりにスルー。また、音がするのは興味がないらしく、小さいボールに鈴が入っているものは、近づけて遊ばせようとするも見向きもしない。そして子猫の時は遊んだ物が、成長と共に興味が無くなったものも多い。
なかなかの気まぐれ女神である。
そんな女神の喜ぶ姿が見たくて、今日もおっさんは商品を選ぶ。
どんなに失敗しても、結局このループからは抜け出せない(笑)
本日購入したのは、爪とぎの回りにボールがついて遊べるもの(税抜き980円)
遊ぶのは興味がなくても、爪とぎとしては使えるかなと思い購入。←ちょっと弱気
自宅に戻り、お披露目をしたら食いつきは悪くなかった。
おっさんがいない間、遊んでくれると嬉しいなと思う反面、一緒に居る時間を増やすために、仕事の効率を上げて早く帰れるようにしなきゃなと、心に誓うおっさんであった。
つづく
節分の日に
第50話 「節分」
今の仕事に就いて、初めてもらった平日のお休み。
そして本日は2月2日。そう、節分の日。
このシチュエーション、これは豆撒きをするしかない!
と朝からハイテンションのおっさんに対して、
「?」
なおそらさん。
今年の豆撒きは『コロナ』という悪しき鬼を退治するために、更にテンションをあげるおっさん。
益々、
「??」
のおそらさん。
前年に引き続き、おそらさんと一緒の豆撒きがスタート。
まずは二階の奥の部屋からスタート。
前年は蒔いた豆をおそらさんが食べようとしてたが、今年は匂いは嗅ぐものの、余り興味はないみたい。
成長(?)したな!おそらさん!
と心の中で呟きながら、2階は終わって1階へと移動。
各部屋の窓を開け、大きな声で、
「福は内、鬼は外~」
を連呼するおっさん。
そして傍にいるはずのおそらさんを見ると、
コタツの中で寛いでいる!
(飽きたな…)
まあ、これは予想してたことなので、最後の玄関の豆撒きだけは、抱っこして一緒に蒔こうと思ったが、
一向に出てくる気配なし!
それどころか、捕まえようとするおっさんの手をサラリと交わすおそらさん。
仕方がないので、最後は一人で蒔くことに。
おそらさんと家族の健康、そしてコロナの終息を願い、気合を入れて豆撒きは無事終了。
終わった後、歳の数だけ豆を食べて、おそらさんには恵方巻の代わりに、大好物の「チュールの焼きかつお 鰹節味」をプレゼント。
ものすごい勢いで完食するおそらさん。
「今年も1年、健康で過ごそうね!おそらさん!」
「う~わん!」(もっと頂戴!)
食欲が旺盛なおそらさんであった。
つづく