節分の日に
第50話 「節分」
今の仕事に就いて、初めてもらった平日のお休み。
そして本日は2月2日。そう、節分の日。
このシチュエーション、これは豆撒きをするしかない!
と朝からハイテンションのおっさんに対して、
「?」
なおそらさん。
今年の豆撒きは『コロナ』という悪しき鬼を退治するために、更にテンションをあげるおっさん。
益々、
「??」
のおそらさん。
前年に引き続き、おそらさんと一緒の豆撒きがスタート。
まずは二階の奥の部屋からスタート。
前年は蒔いた豆をおそらさんが食べようとしてたが、今年は匂いは嗅ぐものの、余り興味はないみたい。
成長(?)したな!おそらさん!
と心の中で呟きながら、2階は終わって1階へと移動。
各部屋の窓を開け、大きな声で、
「福は内、鬼は外~」
を連呼するおっさん。
そして傍にいるはずのおそらさんを見ると、
コタツの中で寛いでいる!
(飽きたな…)
まあ、これは予想してたことなので、最後の玄関の豆撒きだけは、抱っこして一緒に蒔こうと思ったが、
一向に出てくる気配なし!
それどころか、捕まえようとするおっさんの手をサラリと交わすおそらさん。
仕方がないので、最後は一人で蒔くことに。
おそらさんと家族の健康、そしてコロナの終息を願い、気合を入れて豆撒きは無事終了。
終わった後、歳の数だけ豆を食べて、おそらさんには恵方巻の代わりに、大好物の「チュールの焼きかつお 鰹節味」をプレゼント。
ものすごい勢いで完食するおそらさん。
「今年も1年、健康で過ごそうね!おそらさん!」
「う~わん!」(もっと頂戴!)
食欲が旺盛なおそらさんであった。
つづく